ナトリウム漏れの警報誤作動=改造工事中の高速増殖炉もんじゅ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070807-00000143-jij-soci
しつこいですが、もんじゅの警報誤作動のどこにニュース性があるのでしょうか。自分としては、あら、もんじゅってまだ続ける気あったんだ、程度ですが。確かに高速増殖炉は冷却水にナトリウムを使うという特殊な構造ではありますが。


古い資料だけど
kokai-gen.org - このウェブサイトは販売用です! - 原子力 安全 予防 安定ヨウ素剤 審査 指針 服用 災害 リソースおよび情報
2次冷却水(ナトリウム)漏れ対策はとっているはずなのね。


ちなみに、ナトリウムは水と反応すると発火する金属で、消防法では
http://www.houko.com/00/01/S23/186.HTM#011-4
http://www.jvia.gr.jp/kankyou/law/shoubou.html
にあるように「危険物第三類」に分類され、10kg以上所持する場合は届け出が必要です。
で、もんじゅでは何kgのナトリウムを使っているかというと、







2次冷却部だけで760トン。760,000kgです。たぶん消防車駆けつけてもどうにもならないです。
もちろん、冷戦集結により余剰したプルトニウムの有効活用としてMOX燃料として利用する、というお題目はあるけど。

決して自分は左寄り思想の持ち主というわけではないし、便利な生活にはもう原子力は欠かせないと(しょうがないと)思っているけど、もんじゅに関してはどうも納得がいかない。というかこれに対する報道の仕方に納得がいかない。無理だとは思うけど、報道するに当たっては、前提となる知識や、歴史的経緯なども含めて伝えて欲しい、その場限りの煽り的報道になると、視聴者のその時点でのコンテキスト(文脈)に依存した伝わり方をしてしまうと思うのだ。あえてその誤解をねらっているのだとしたらそれはそれで視聴者がしっかりしなきゃ、となるわけだが。


とりあえず自分としては細々とではあるが知る限りの事実を伝えていきたい。それだけです。