絵図にくっきり格差社会 「天保の大飢饉」の尾張藩

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007101702056842.html

こんなのにまで「格差社会」というキーワードでくくろうとするとは。皆さんはこれに対して「そうか、当時から格差社会だったんだ。」と思うのだろうか。いやマスコミ側は、こう書けばみんなが共感してくれると思っているのだろうか。


仮にこの絵画が5年前に発見されていたら、新聞のタイトルは別のものになっていたはずである。


よってこの記事から読み取れるのは、江戸時代がどうこう、この絵画がどうこう、ということよりも、2007年という時代は「格差社会」というキーワードに敏感だった時代であった、ということである。


こういう読み方が、ミシェル・フーコー言うところの「系譜学」的読み方でいいのかな。(知の考古学的読み、の方が近いかな。)

参考書籍

知の考古学(新装版)

知の考古学(新装版)

新装版出てた。



言葉と物―人文科学の考古学
監獄の誕生 ― 監視と処罰