十角館の殺人 新装改訂版

新装改訂版が出てた。そういえば読んでなかったので購入。

孤島にある十角形をした館にて起きる連続殺人事件。
本格ミステリとしての舞台設定は万全。


一人、また一人といなくなっていくパターンであるが、これって最後の一人までいってしまうとその人が犯人とばれてしまうわけで。

しかし、この作品、その弱点を見事に克服しています。そうか、その手があるのか、と感心。

個人的事情ですが、子供の頃、アルセーヌ・ルパンシリーズが大好きだったためにそれが仇となり見事に罠にかかってしまいました。やられた。


本格ミステリにありがちなことなのですが、人物の感情描写などがあっさり目です。しかし読後に再びプロローグ部を読み直すと味わい深いものがありました。


十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)