BLAME 緊急増刷！！ - 学び、そして考える

約10年前から連載が始まり、コミックは全10巻。現在は本屋でも見ることが無くなり、実家にはあるけどもう読みたいときに読めないんだとあきらめていた。

ところが、なぜか突然緊急重版出来（しゅったい）ですよ！！本屋で平積みしてたよ、買うしかないでしょ。もう大人買いで全部。
なぜ今になって？DVD化という話もあるし、その辺の絡みあるかもしれない。

あ、興奮していて作品の説明忘れていた。ジャンルとしてはSFです。私が本の説明をするときは、「世界観」「キャラクター」「ストーリー」の3つに分けて説明することが多いです。ではそれに沿って。

世界観: 未来のお話。都市の建築技術が発達して、地球全体を建物が覆ってしまった（超階層都市）でのお話。
キャラクター: 主人公の名はキリイ。なにかを探しながら階層都市を進んでいるようです。詳しいことは不明。
ストーリー: 主人公キリイは失われた存在（ネットと接続できる遺伝子を持つ人間）をひたすら探しながら旅を続ける。途中たくさん敵が出てくるので、銃撃戦多し。

つまり、読んでてもよく分かりません。説明的文章一切なし。さらに主人公は無口。。どないして理解せいちゅーねん。
それを補っているのが建築物、建造物群です。こればかりは実物を見ていただくしかないのですが、これまで目にしたことのないスケールの建造物がこれでもかと描写されています。作者自身建築学を専攻していたらしく、あり得ない建物だけど説得力があります。沈黙した建造物が世界観を語っているのです。戦闘シーンなどもわざとコマ落ちさせて、分かる人だけ分かればいい、的な書き方をしていますが、これがスピード感を醸し出す要素にもなっています。

つまり、他にはあまりないかっこいいサイバーSFマンガです。AKIRA、攻殻機動隊など好きな方ならわりとすんなり受け入れられるのでは、と。