哲学的思考 フッサール現象学の核心

哲学的思考―フッサール現象学の核心

哲学的思考―フッサール現象学の核心

タイトルは「哲学的思考」と大風呂敷だが、内容はサブタイトルにあるとおり、フッサール現象学についてである。


絶対的な客観的事実などないというのは今の時代大前提としてあるわけだが、じゃあすべて各人の思い込み、印象だけなのか。「人それぞれだからね。」ですべて片づけてよいのか。社会的問題に立ち向かう際、意見の共有とかは必要でしょう、と。

客観的事実の存在を否定し、それでいて真理を志向するための方法論としての現象学
これまでは、現象学と言えば、時代遅れ的、または独我論的と揶揄されがちであったが、その考え方、方法論を今の時代に復活させようと目論む本書はかなりいい線いっているのではないか。

単行本出てた。