アルシャードff リプレイ 時計仕掛けの破壊神
私はたぶん物語が好きである。
TRPG(テーブルトークRPG)というジャンルのゲームがある。複数人で紙と鉛筆とサイコロを使って行う卓上ゲーム。GM(ゲームマスター)と呼ばれる人が物語を作成し、その他のプレイヤーはその物語上の役割を演じながら冒険を繰り広げる。細かい解説は テーブルトークRPG - Wikipedia にまかせるが。
TRPGなんてもう10数年やっていないのだが、当時はひたすらGM役をやらされた。自分で作ったストーリーが受けるとそれはそれで嬉しくて、一時期かなりはまっていた。
本屋で本書が目にとまり、そういえば最近のTRPGってどうよ的な興味から購入。
アルシャードff リプレイ 時計仕掛けの破壊神 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 田中信二,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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TRPGには物語の原形が残されていると思う。シンプルが故に純粋なのか。プロットが頭の中で図式化されて実に気持ちよい。
・主人公の出自の謎
・依頼者から任務の依頼
・出発
・移動
・仲間を得る
・格闘、勝利
・帰還
みたいな。なんかドラクエから桃太郎まで使えそうな構成ですが。言い換えれば、物語というのは多かれ少なかれ共通した基盤を持つということです。もっと言えば人間はこのような構成を物語として認識するというか。
物語とは、ということに興味を持ったのならこの本なんかお薦め
ストーリーメーカー 創作のための物語論 (アスキー新書 84)
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/10/09
- メディア: 新書
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ああ、物語っていくつかのパターンから成り立っているんだな、とさらに興味を持った方は古典的名著
昔話の形態学 (叢書 記号学的実践) まで手を伸ばしてみてはいかがでしょう。1920年代に書かれた本です。古今東西の神話、民話が似ているのはなぜだろう。という疑問に端を発し、物語は31の構成要素を組み合わせることで作られるという理論を提唱した本書。物語論を語る上では外せません。
最近の物語論の本で気になっているのは、
- 作者: マリー=ロールライアン,Marie‐Laure Ryan,岩松正洋
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
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てな感じでどうやら自分は物語が好きらしい。